ボルボ・トラック

JAPAN

アンナ リッジ・バーリング
2024-01-22
テクノロジーとイノベーション 安全性
Author
アンナ リッジ・バーリング
ボルボ・トラックの交通・製品安全性ディレクター

ドライバーの視界と交通安全を高める3つの方法

ドライバーの視野が広ければ広いほど、ドライバーと他の道路利用者の双方にとって安全性が高まります。 このため、ドライバーの視界を最大限に高めることが、ボルボの新しいトラック・キャブの開発において中心的な目標となっています。 

 

キャブの設計の改善、より大きなウィンドウ、ミラーやカメラといった視覚補助手段など、ドライバーの視界を向上させる方法はいくつかあります。 アクティブセーフティーシステムとドライバーへの警告も、車両近くに危険が存在する可能性があることをドライバーに知らせるうえで重要な役割を果たします。

 

直接視界と間接視界の違いは何ですか? 

触接視界とは、直接見える範囲を指します。 一方、間接視界は、他の機器を介して見ることができる範囲です。 つまりミラーとカメラです。

 

「一般的に、間接視界よりも直接視界の方が好ましい視界です」とボルボ・トラックで交通・製品安全性ディレクターを勤めるアンナ・リッジ・バーリング氏は言います。 「これは、ドライバーがどこを見るべきかという点において、直接視界のほうがより直観的になるためです。 ただし、間接視界も重要であり、直接的な方法では見ることができない範囲を視覚化できます。 最終的には、可能な限り広い視野を実現するために、この2つの間で最適なバランスを得ることが重要です。」

カメラとサポート・システムには多くの可能性があります。 これらは視界を向上させ、危険な領域を強調し、ドライバーの注意を最も必要な場所に向けるのにも役立ちます。」

ローエントリー・キャブが直接視界を向上させる仕組み

市街地でドライバーの直接視界を最大限に高める効果的な方法の1つは、ローエントリー・キャブを使用することです。 ドライバーの位置を周囲の目の高さまで下げることで、歩行者、自転車、その他の車両がはるかに見やすくなります。

 

今年初め、ボルボ トラックは、新しい Volvo FM Low Entryをローエントリー・モデルに追加しました。 これはディーゼル・エンジンを搭載しない電気自動車であるため、ドライバーの位置を前方の低い場所に移動できます。 その結果、市街地および地域のいずれの輸送にも非常に適しています。 Volvo FM Low Entryは、ロンドン直接視界基準*で5つ星の評価を得た数少ない車両の1つです。

 

さらに、ボルボFEローエントリー・キャブも更新され、新しいスリムなサイド・ミラーが採用されたことで、直接視界が最大10%向上しました。 いずれのモデルも、助手席側に追加ドア・ウィンドウを取り付けることができます。

サイド・ミラーに代わるカメラ・モニター・システムは、車両側方の直接視界を向上させます。

カメラを使用して視界を高める利点は何ですか?

一般にカメラは、直接またはミラーで視認できないトラック周囲のエリアをカバーできます。 最近では、ミラーの一部を置き換えることもでき、優れた視界を実現します。 たとえば、ボルボ トラックの最新機能の1つは、Volvo FH、Volvo FM、およびVolvo FMXのサイドミラーを置き換えることができる新しいCamera Monitor Systemです。 これにより、車両側面の直接視界が向上し、交差点やロータリーでメリットが得られます。 さらに、カメラ・モニター・システムは赤外線機能と暗視機能も備えており、暗闇での運転時に従来のミラーと比べて優れた視界を確保します。 また、停車時にも作動させることができるため、夜間駐車中のドライバーの個人的な安全性も強化されます。

ボルボ・トラックでは、サイド ミラーの代わりにカメラ・モニター・システムを使用することで、当社独自の助手席側コーナー・カメラをより高い場所に再配置することもできます。 これにより、助手席側の視界がさらに向上し、歩行者や自転車の確認、混雑したエリア、狭い道路の走行時に非常に役立ちます。

ドア開時警告や側面衝突回避機能などのドライバー・サポート・システムは、トラックに近接する危険エリアにいる他の道路利用者についてドライバーに警告します。

警告システムが安全に寄与する仕組み

アクティブ・セーフティー・システムとドライバーへの警告は、厳密には視界を向上させるわけではありませんが、ドライバーが周囲の状況をよりよく認識し、危険が生じる可能性に注意を向けるうえで重要な役割を果たします。

 

たとえば、ドア開時警告機能は、キャブのドアを開ける前に、通行する自転車や歩行者についてドライバーに警告するように設計されています。 前方接近検知機能は、低速時にトラック前方の歩行者や自転車を検知し、また側面衝突回避機能は、車線変更時の他の車両や、車両両側の歩行者や自転車を検知するように設計されています。

「ドライバーは、一度に非常に多くの異なるものを見る必要があるので、常に見ていないわけではありませんが、適切なタイミングで適切な方向を見ていません」とアンナ・リッジ・バーリング氏は言います。 「カメラとサポート・システムには多くの可能性があります。 これらは視界を向上させ、危険な領域を強調し、ドライバーの注意を最も必要な場所に向けるのにも役立ちます。」


* ロンドン直接視界基準は、2021年に導入され、キャブからドライバーが直接見えるもの (ミラーとカメラを除く) に適用されます。 グレーター・ロンドンに入るすべての大型車両について、トラックに改造を加えずにグレーター・ロンドンで運転する許可を得るには、同基準で少なくとも1つ星評価を得る必要があり、さらに2024年10月には3つ星に引き上げられます。Volvo FM Low EntryおよびVolvo FE Low Entry Cabはどちらも、5つ星の評価を得る指定が可能です。 

市街地走行時のトラックの視界に伴う課題について詳しくは、次のことについて説明する記事をご覧ください。

  • 都市化と電子商取引により、トラックの安全性に関する問題がどのように深刻化しているか。
  • 政府や交通当局が市街地でのトラック走行の安全性を高めることに注力している理由。
  •  市街地の道路の安全性を向上させるためにトラックはどのように改良されているか。 

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