コネクテッド・セーフティ

コネクテッド・セーフティは、ドライバーに危険要因が迫っていることを伝える技術。 ほかの車両から発せられる警告にもとづいて、見えない場所にある危険についても知ることができる。

クラウド間通信

コネクテッド・セーフティは、ボルボ・カーズとボルボ・トラックが特別な協業関係を通して実現した技術。両社の車両が共通の技術基盤を利用して安全情報をやり取りできる。

事故を防ぐには、すみやかな危険回避行動をとることが肝心だ。 そのために役立つのが、ボルボ・トラックが導入を進めつつあるコネクテッド・セーフティ。異なるクラウドの間を結びつけ、危険要因が近づいていることを早めに知らせる技術だ。接触の30秒ほど前に危険予告が発せられるため、 ドライバーは早めに速度を落として安全な方向にクルマを動かすことができる。

ボルボ・トラックで交通・製品安全性ディレクターを務めるカール・ヨハン・アルムクヴィストは、ここが交通安全対策技術の大きな節目になると見ている。 「安全性技術における次の大きな一歩は、クラウド間通信です。 コネクテッド・セーフティでドライバーに危険を早く知らせることは、命にかかわる状況下でリスクを小さくするために役立ちます。たとえば、混雑の中でタイヤがパンクしたときや、動物をはねてしまったとき、玉突き事故が起きたときなどに、1台の緊急停止がさらなる惨事につながる危険性を抑えることができます」

コネクテッド・セーフティはボルボ・カーズが開発してテストを進めてきた技術だが、同社とボルボ・トラックのユニークな協業関係が縁で、ボルボ・トラックも採用できることとなった。 今後、サービス対象地域は順次拡大していく予定だ。

ボルボ・トラックのカスタマー・ソリューション&新サービス開発担当ディレクター、エマヌエーレ・ピガは言う。「これは、ほんの始まりにすぎません。 この技術を搭載する車両が増え、システムの洗練度が上がるにつれて、危険につながりそうな要素の情報を幅広くドライバーに伝えられるようになります」

メッセージ発信
ある車両に、思わぬところで停車せざるを得ない状況が発生。ドライバーがハザード警告ボタンを押す。 コネクテッド・セーフティ・システムが現在位置をGPSで特定してマーキングする。 暗号化された匿名のシグナルが、クラウドを経由して周囲500 mに拡散される。

メッセージ受信
別の車両が周辺情報をスキャンして、近くにある危険要因の位置情報をキャッチ。 300~500 m離れた場所(走行速度により異なる)で、セカンダリー・インフォメーション・ディスプレイ(SID)に警告がポップアップ表示され、ドライバーが危険の存在を知る。 受信した警告は記録され、該当地点を通過するまでSIDに表示され続ける。 

プラットフォーム
コネクテッド・セーフティは、異なるクラウドの間を無線通信で結びつけ、危険要因が迫っていることを車両に伝えて警告を発する技術。 まずボルボ・カーズが採用してテストを進め、ボルボ・トラックがそれに続いた。 2018年中にスウェーデンとノルウェーでシステムの運用が始まる。ボルボ・トラックのサービス&インフォテイメント統合システムを搭載したボルボFH、ボルボFH 16、ボルボFM、ボルボFMXで、車両の構成とサービス契約の内容によってコネクテッド・セーフティ機能を利用可能。 ハザード警告の表示装置として、マルチメディア・パッケージとセカンダリー・インフォメーション・ディスプレイ(SID)の装備が必要だ。 その他の市場でもサービス提供が順次開始される予定。

安全性の大いなる勝利
コネクテッド・セーフティ技術は、3点式シートベルトと同じように他社の車両にも搭載可能であり、あらゆる道路利用者の安全性向上のために活用される見込み。 ボルボ・トラックで交通・製品安全性ディレクターを務めるカール・ヨハン・アルムクヴィストは、このシステムの画期的な特長として、トラック・ドライバーが周囲の安全性向上の役割を担う点を挙げる。 「プロのドライバーである皆さんは危険要因に敏感であり、早めに警告を出せる可能性が高いと考えられます。 つまり、あらゆる人々の交通安全性向上に役立つのです」

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