夜間運転の負担を減らし、安全性を高める夜間モード

ボタン操作1つで、ダッシュボードの不要なライトをすべて消灯できる「夜間モード」は、夜の運転環境を快適にし、車外の視認性を高めるボルボ・トラックの機能だ。

夜間モードにした状態の運転席。

夜間モードは、長距離ルートで暗い時間に運転する場合に適している。

ボルボ・トラック事故調査チーム(ART)によれば、トラックが関与する事故の90%には、疲れ、眠気、注意力散漫などの人的要因が関係しているという。夜間の運転中について言えば、ダッシュボード・ライトのまぶしさや映り込みはドライバーの注意力を保つ上で妨害要因になる可能性がある。長距離ルートではドライバーを疲れさせる要因になり、前方の道路状況に意識を集中させる必要があるときに気を散らす原因となる場合もある。 

 

夜間モードにした状態での後退操作。

サイドミラーやリアビューミラーにダッシュボードの光が映り込まなくなるため、難しい環境条件の中で後退などの操作をする場合にも夜間モードは効果的だ。

「人間の眼は、光に対して非常に敏感です。たとえ完全に意識を集中して路面を見ていても、ダッシュボード・ライトはどうしてもドライバーの視界の端に入りますから、気が散る要因にならないということはありません」と、ボルボ・トラックの製品機能担当マネージャー、ヨーナス・ノルトクィストは言う。

夜間モードはボタン1つで有効になる。全世界向けのボルボFH/FM/FMXに標準装備されている機能だ。 

夜間モードは、ドライバーに明晰な思考力と集中力を保っていただくための機能ですから、非常に手早く簡単に、注意をそらす要素を減らして視認性を向上できるように設計しました。

カール・ヨハン・アルムクビスト

ボルボ・トラックの安全性担当ディレクター

夜間モード切り替えボタン。

夜間モードはボタンを1つ押すだけで作動する。

夜間モードをオンにすると、スピード・メーターと回転計を除く不要なダッシュボード・ライトがすべて消灯する。その他のスイッチやツマミなどのランプも最低限の明るさになるが、もちろんセーフティー・システムやドライバー・アラート・サポートの機能が停止することはない。

こうして、ダッシュボードから発せられる光のまぶしさは減り、フロントウィンドウへの映り込みも少なくなって、ドライバーが意識を路上に集中しやすくなる。サイドミラーやリアビューミラーへの映り込みもなくなるため、長距離夜間任務だけでなく、悪天候や難しい環境条件の中で後退などの操作をする場合にも最適な機能だ。

ボルボ・トラックの安全性担当ディレクター、カール・ヨハン・アルムクビストは言う。「夜間モードは、ドライバーに明晰な思考力と集中力を保っていただくための機能ですから、非常に手早く簡単に、注意をそらす要素を減らして視認性を向上できるように設計しました」

ボルボ・トラックは、交通安全の推進とドライバー就業条件の改善に取り組み続け、数多くの安全性向上機能を開発してきた。そうした機能の1つが夜間モードだ。

「ボルボ・トラックが掲げる“事故件数ゼロ”ビジョンは、1つの解決策で実現できるような単純なものではありません。私たちは交通安全を多面的に捉え、追求しているのです。常にいろいろな種類の技術やソリューションを検討していますし、運輸行政当局、都市計画の策定関係者、政府機関、研究機関、大学など、外部との緊密な連携も欠かせません。夜間モード機能だけで実現できる交通安全性向上効果は大きくないかもしれませんが、取り組み全体を総合的に考えれば、きわめて大きな効果が期待できます」(アルムクビスト) 

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